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2020-05-10

【醤油屋のせがれブログ】醤油の保存方法ってこだわっています?

スーパーやお気に入りの醤油屋さんでお醤油を買われたり。みなさんそれぞれ、自宅に1本は醤油があるかと思います。大家族なら1.8Lの大きい醤油容器で、一人暮らしなら150mlくらいの小さな容器で。

でも、その容器がガラスなのか、ペットボトルなのか。こだわって選ばれている人は少ないかもしれません。実は、醤油の保存という視点で見ると、容器違いによってメリット・デメリットがあります。

今回はそんな話を書いてみようと思います。


昔々は、上の写真のような木樽に醤油を詰めて、醤油屋さんは配達していました。コックを開けて、醤油をいる分だけ出す。

それが、現在に至るまでに瓶やペットボトルの容器に代わっていきました。


瓶の容器、当店では茶瓶で1.8Lサイズを昔から販売しています。なぜ、茶瓶にこだわっているのか。醤油の保存の視点でいうと『酸化』がキーワードになります。

醤油は、瓶詰めした段階では透き通った綺麗な色味をしています。しかし、酸化が進むと色が濃くなり、風味も少しずつ変わっていきます。酸化してしまう原因は酸素です。瓶は容器外の酸素をしっかりと防いでくれます。ガラスが頑丈に醤油を外部環境から守ってくれる、そんなイメージです。

自宅で容器を捨てるには、瓶容器は邪魔になることも多く、使用後の後処理がデメリットです。
ちなみに当店では、瓶を再利用するため、配達時には回収し、お買い物に来られた方は使用した瓶を持ってこられます。高橋醤油の中でお客様の協力のもと、容器の循環を心掛けています。


当店では、ペットボトル容器での販売も行っています。ペットボトル容器は軽く、容器を破棄しやすいという大きなメリットがあります。ゴミの分別などでも、瓶よりも大きなアドバンテージがあります。

しかし、肝心の醤油に対しては、あまりよい効果がある容器とは言えません。それは、ペットボトル容器は酸素を通しやすいため、醤油の酸化を促してしまうのです。


瓶・ペットボトルのメリットやデメリットを書いてきましたが、酸化が進むと書きましたが短期間に使用される場合であれば、さほど気にすることではないと思います。長期間、開栓もせず放置したときに『酸化』を気にすることにはなるかと。

また、開栓すると容器を問わずもちろん酸化が進みます。保存場所も冷暗所や冷蔵庫で保存することで酸化の速度をある程度遅らせることもできます。

醤油の味を楽しむ、料理を楽しむうえで、醤油の保存方法も大事な要素です。このブログを読まれた方は、今日から気を付けてみてください。

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