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当店の歴史

当地は30年ほど前までは十数件の醤油屋があったほどの醤油どころです。それ以前はもっとあったように思いますが、確かな資料はありません。これは農村部の為、原料となる麦・大豆・塩が容易に手に入ることや西脇・加西の織物などの近代産業の好況によると思われます。しかしながら こうした農村市場を相手にした在地の醤油醸造家は大手の農村市場への進出や農村部の人口流失、醸造家の高齢化などのため殆どが廃業され当地においても醸造販売しているのは当店を含め数件になってしまいました。

醤油は元来、大変地方色の強い調味料です。各地域で作られた醤油は殆どその地域で消費される「地産地消」の大変性格の強い調味料なのです。(代表的なのが 南九州の黒砂糖の入った醤油や北九州の甘露醤油、愛知の白醤油や溜醤油など)当地は播州織の産地であったため九州地方との縁が大変深く結構昔から甘めの味付けを好む土地柄でした。そのため調味料としての醤油も自然と甘めの味付けとなり、旨みであるアミノ酸なども加えて、加西を含む北播磨地域の消費者の好みに合うよう醸造してきたようです。こういった甘く旨みが強い醤油は「混合醤油」と呼ばれ、今でも九州・中国・北陸地方では盛んに製造されています。サクライズミ醤油は大変地域性の強いこの「混合醤油」をはじめ 「本醸造醤油」「さしみ醤油」「だし醤油」など北播磨の家庭や地域の味となる醤油を何代にもわたって作り続けています。