【醤油屋のせがれブログ】『クラテラスたつの』に行ってきた!
兵庫県たつの市は、京料理に欠かせないうすくち醤油発祥の地であるほか、古くから素麺づくりや皮革加工などの地場産業をはぐくんできた町。そのたつの市の魅力を広く観光客にアピールする拠点として、複合施設「クラテラスたつの」ができたとの話を伺ったので早速行ってきました!
城下町の名残を色濃く残すエリアにある旧龍野醤油同業組合事務所が、新たに「醤油の郷 大正ロマン館」として生まれ変わる中、その一角にある大正期に作られた醤油蔵をリノベーションした施設で、地産地消カフェやショップ、イベントスペースを備え、たつのの魅力的な「ひと・もの・こと」に触れる体験型・交流型ツーリズムを推進する場所です。
「クラテラスたつの」のオープンは、地元商店会や産業界を中心に結成された「たつの地域産業研究会」とたつの市が、今後3か年計画の協働事業として取り組む「FIND TATSUNO(ファインドたつの)」プロジェクトの第1ステップとして動き出しました。本プロジェクトは、うすくち醤油・素麺・レザーのみならず、たつの市が誇る豊かな農産物・水産物も含めた地域産業の魅力発信を強化するとともに、新しい地域名産品の開発にも取り組み、国内はもとより海外でも「メイドインたつの」の認知度向上を目指していくとのこと。地域名産品を味わい学べるコンテンツを提供するだけでなく、まちあるきツアー、工場見学ツアーなど、訪れた人がまちで回遊するしくみを作る企画や、地域住民を巻き込んだものづくりラボ(実験室)の活動を推進しています。
お洒落な店内にはカフェスペースがあり、訪れたお客さんの憩いスペースとしてにぎわっていました。実際、たつの市は城下町として栄え、歴史が根付く街並みは町民の協力のもと皆さんチカラを合わせて保全されているとのことでした。
現在は古民家ブームもあり、若者が住み着くケースも増え、夏休みのラジオ体操では子どもの姿を少し見かけるようになったと喜ばれている方もおられました。
この場所には何軒もの醤油メーカーが作ってきたたつの市の文化が、町そのものになっている。そんな景色を感じるまち歩きができました。
生麹屋さん、醤油まんじゅう屋さん、古本屋さん、ご飯屋さん、立ち寄れる場所がたくさんあるのでブラブラしてみてください!