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BLOG
2020-06-04 | 高橋醤油のこと

【醤油屋のせがれブログ】醤油を届けることが僕らの日常。

注文を頂くと、トラックに醤油を積んで1軒1軒配達しています。

各家、置き場があって差し替えをしたり、ケースごと置きかえたり。支払い方法もお客様の都合にあわせて。

お客様の生活に寄り添い、醤油を届けるのが日々の仕事。

今日は嬉しい声を掛けてもらいました。
「あんたんとこの醤油、ほんま美味しい。わざわざ買いに来たんやで。」

当店の醤油を使ってくださるお客様に届けるために、醤油を造って、瓶やボトルに詰めて、ラベルを貼って、配達する。お店に補充する。

これまでも今日も明日も。そして、これからも。

2020-06-03 | 高橋醤油のこと

【醤油屋のせがれブログ】古式しょうゆのこと

2020年、春仕込みを終えました。

麹菌には、いろんな種類があります。醤油になる菌や味噌になる菌など。
今回は、近所で栽培された黒大豆を何桶か仕込みました。

仕込みで使う塩水濃度、小麦の焙煎や割砕作業、大豆を釜で煮る作業、麹菌の繁殖を促す作業など。出来上がりの醤油を左右する要素は沢山あります。

毎回、醤油おやじと共により美味しい醤油になるように様々な工夫をしながら取り組んでいます。

それでも、思ってもいないような出来事があったりして。美味しい「古式しょうゆ」を食べてほしい、その気持ちだけで手間暇をかけ続けています。

不思議なもので、桶に入れた段階では塩水に大豆と小麦が浮かんでいるだけの様子です。毎日櫂入れをして、1週間ほど経つと、少しずつ茶色く変化していきます。もっと月日が経つと、諸味の匂いが漂い始めます。

どの木桶も個性があります。それは、菌が生きているからこそ変化があり、個性となります。櫂入れをしながら、諸味と会話している。そんな気分です。

古式醤油醸造所でつくる「古式しょうゆ」は商品となる本数が限られています。だからこそ、この醤油を使いたい!と思ってくれる方に届けたい想いが強くあります。

古式しょうゆは、料理を楽しむ醤油としてではなく、「醤油を楽しむ醤油」として使ってほしい。作り手としての願いです。

【醤油屋のせがれブログ】日常があることに感謝して、今日を生きよう。

女将は昔から花が好きで、移転前の店舗時代からお店の前にプランターを置いて綺麗な景色をお店に来るお客様、地域の方に喜んでもらえるようにしています。

僕も朝出勤して、店舗まわりの清掃に加えて、花の水やり。出勤してからのライフワークの一つになっています。良いお天気が続くと、水をしっかりやらないといけないなぁとか、昨日雨降ったから今日は水やりはやめておこうとか。

朝、元気がない花たち。水やりして時間が経つと、元気な姿に変貌を遂げていてびっくりすることもしばしば。

僕は仕事の一環で触れ合う環境にありますが、普段生活していて、まじまじと咲いている花々を見ることはあまりないと思います。

でも、じっくり見ていると「生命」を感じ、一緒に今、この時間を生きていることを感じます。ちょっとしたことですが、日々見逃している当たり前の景色を、意識して見るということも大事だと気づかされます。

いつ日常が大きく変化し、非日常が訪れ、それが日常になってしまうかもしれません。それは、今回の新型コロナで痛感した感覚でもあります。

だからこそ、日常があることに感謝して、今日を生きよう。そして楽しもう。

そして、人それぞれの日常を互いに尊重できる、自分の日常を大切にできる。そんな気持ちを店前に咲いている花々と共有できた1日でした。

※僕の大好きなサニーデイサービスの曲のなかに「今日を生きよう」があります。このブログを書いていて思い出しました。大学時代に美術専攻で卒業制作をしながら朝方に聞いていた当時のことを。

2020-05-31 | 高橋醤油のこと

【醤油屋のせがれブログ】食卓を自分好みにカスタム!

食卓でご飯を毎日食べる。毎日のことだからこそ、少しずつ自分好みにカスタムすることで楽しくなったり、気分があがったり。

ちょっとした工夫が日常に花を添えてくれます。

私せがれも、カメラが好きでカメラバッグに入れて毎日持ち歩いています。だからなのか、カメラバッグばかりインターネットで検索してしまいます、何かいいバックがないかと。

コップや皿、醤油差しも自分好みの色や形や質感で選ぶことで、テーブルの上が少しずつカスタムされていきます。

加東市にある東条秋津窯さんの醤油差しや器を店内でディスプレイしています。もちろん、購入もできます。

全て1点もので同じものはなく、塗料が違ったり、カタチが違ったり、質感が異なったり。世界で一つ、自分だけのマイ陶器です。

いつもかっこいいなぁと眺めてしまいます。東条秋津窯の藤村さん、渾身の焼き物。醤油屋にきて、醤油を入れる容器を探すのも楽しいです。

高橋醤油のお店での楽しみ方として、参考にしてみてください。

2020-05-28 | 高橋醤油のこと

【醤油屋のせがれブログ】加西のニンニクといえば、やっぱりハリマ王にんにく!

私が、この高橋醤油に入ったのは24歳のころ。東京で働いていたとき、長期入院が必要な病気になり、地元で入院生活を送ったのがきっかけでした。

入ってすぐの頃、ワイルドなおじいさんに出会いました。自生していた野生種のニンニクを「ハリマ王にんにく」としてブランド化した北本さんでした。

元気な方で、24歳の僕よりもよっぽど元気で前向き。そんな方でした。地元のJAで開かれた会議で長いこと立ち話をした記憶が今でも残っています。

たまたま、友達の家でパーティーがあり、自社のもろみにニンニクを合えたつけあわせが美味しいと気づき、それが「もろみにんにく焼肉のたれ」の始まりでした。

自社のもろみと、あの北本さんのニンニクで作れば最強の焼肉のたれになるに違いない。そんな根拠のない確信が商品化、兵庫県の五つ星ひょうご受賞にまでなりました。

北本のおじいさんの想いを受け継ぎ、息子さんが生産者として「ハリマ王にんにく」を守り継がれています。

北本さんが先週、ハリマ王にんにくを熟成した黒ニンニクとオイル漬けを持ってきてくださりました。嬉しくて、さっそくお店に並べて、もろみにんにく焼肉のたれとのセットまで作ってしまいました(笑)

入社した頃から今まで、醤油屋というフィルターを通じて沢山の人に出会ってきました。これからも出会っていくでしょう。

北本さん一家との繋がりはこれからも絶えることなく、お互い切磋琢磨してよい商品を発信し続けていきたい。そんな想いも嬉しくなって作ったセットに込めています。

仕事で繋がるからこそ、長い歳月をかけて、互いに成長していく過程を共有できるのかもしれません。

2020-05-24 | 高橋醤油のこと

【醤油屋のせがれブログ】案山子がなんだかいい雰囲気!

先月あたりから醤油おやじ(会長)がこんなことを言い出した。
「案山子(かかし)を作りたい!」と。

社内でみんな、ポカーンとなった記憶がある。それでも、なんだか沸々と湧き上がる醤油おやじの熱意に皆、
「作りたいなら、一度つくってみたら(笑)」
という雰囲気になりました。

あれから、少しずつ制作を進めていた醤油おやじ。つい先日、ようやく完成し、店舗前のベンチに登場しました。

テキスト ボックス: 高橋醤油株式会社

ベンチに置くとすぐに、来店されたお客様が案山子と記念撮影している様子がチラホラ見るようになりました。もの珍しいのか、面白いのか、楽しいのか。

醤油おやじも自慢げな顔で嬉しそうでした。最初は田植えのおじさんみたいな格好をしていましたが、今は醤油屋の前垂れをして、醤油屋さんみたいな案山子になりました。

案山子、されど案山子。田舎ではよく見ますが、都会の方にとっては珍しいのかも。ともかく、喜ぶお客様の顔が増えることが一番。醤油おやじ渾身の案山子、見に来てください(笑)

テキスト ボックス: 高橋醤油株式会社

2020-05-22 | 高橋醤油のこと

【醤油屋のせがれブログ】地元の黒大豆、ふたたび!

ずっと以前のことです。近所の野上町で『サクライズミファーム』と名付けて、黒大豆づくりに取り組んだことがあります。出来た黒大豆を古式しょうゆの仕込みで使用し、「黒大豆しょうゆ」として本数限定で販売しました。

しかし、イノシシに畑を荒らされる事件が発生し、数年で黒大豆栽培を断念してしまいました。

今回、古式醤油醸造所で仕込みを行った際に、野上町の農家さんが作った黒大豆で数桶仕込みをしました。

久しぶりの黒大豆、かまどで炊くと大きくプクッっと丸々した黒いダイヤのような輝き。小麦と混ぜ合わせて、麹菌と合わせて製麹室にいれました。

しっかりと麹菌が成長し、桶へ入れることができました。

これから、1年以上の歳月をかけて、ゆっくりと発酵させていきます。できあがれば、数量限定ですが「古式黒大豆しょうゆ」として販売する予定です。

メイドイン加西、メイドイン日吉地区。本当に地元のものを使用した醤油。これから、定期的に櫂入れ(もろみを混ぜること)をしていくのが楽しみです。

【醤油屋のせがれブログ】SDGsと持続可能な日常

昔から、お醤油を瓶に詰めて配達しています。10本入りの木箱や6本入りのプラケースに入れて、配達したり、お店で受け渡ししたり。

配達先の場合は、次の注文のときに使用された空き瓶を回収して、醤油が入った瓶を渡します。来店の場合は、購入の際に使用した空き瓶を持ってきてくれます。

ラベルにも「リサイクル瓶を使用しています」と記載して、高橋醤油とお客様の間で『空き瓶』の循環が完結しています。

これは一升瓶で醤油を販売していたころからずっと続けていることで、だからこそ、意識の共有ができてスムーズな循環が生まれているに違いありません。

最近、よく聞くようになった【SDGs】という言葉。みなさん、ご存知ですか。世界が一丸となって、持続可能な世界を築くための開発目標です。様々な視点から17のゴールが設定されています。興味のある方は下にリンクを貼っておきます。
https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/

今、書いてきた『空き瓶』についてのお話。このSDGsの目標12の「つくる責任 つかう責任」という目標に合致。何十年も前からずっと、自然にしていたことが社会課題の解決繋がっている。

会社を通じて、社会にできることは何か。解決できる困りごとはないか。お客様と共にできることは何か。新型コロナウィルスが、お客様との繋がる様式を大きく変えようとしています。ですが、これからのwithコロナの世界だからこそ、食料や生活必需品などあらゆる分野で持続可能性が真に問われるはずです。日常を持続可能にしていくためにはどうすればよいか。

社会情勢が大きく波打つなかで、「持続可能」というキーワードがどうしても頭から離れません。

2020-05-13 | 高橋醤油のこと

【醤油屋のせがれブログ】醤油粕でトマトを育て始めました!

数年前、小豆島へ醤油蔵を巡る旅に行ってきました。そのとき、醤油屋さんの入り口で「うちの醤油粕で作ったトマト、美味しいから食べてみて!」と言われて食べた思い出があります。とても印象的で、甘くて食べやすいトマトだったと記憶しています。

工場見学などで醤油粕の活用方法の一つとして、このトマトの話を何度もしました。みなさん、いつも興味深く聞かれていて、実際に当店でもしてみようと今回、こんな感じで「醤油粕で作るトマト」にチャレンジしています。

美味しいトマトができたらいいなぁと思いながら、たまに水やりをして過ごしています。少しずつ、成長している姿が嬉しい。あぁ、楽しみが一つ増えた。


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