昨年に代表が代わり、僕で4代目となりました。創業は1921年、高橋醤油はかれこれ百年近く醤油に携わっています。
ぱっと思いつく変化といえば
はじめは、牛で醤油を運び、荷車、自転車、自動車と運ぶ方法も時代と共に変化してきました。
お醤油が入っている容器も昔は小さな木樽にお醤油を入れて、コックを開けると醤油が出てくる。そんな時代があり、ガラスの一升瓶、そしてプラスチック容器へ。
醤油という本質はそのまま、醤油を取り巻く世界は時代と共に少しずつ変わっていきます。
「百年なんてあっという間!」とそんな気がしますが、やっぱりものすごい変わりました。
今日配達先のおばあちゃんが「70年生きてきて、こんな年はじめてやわ!」と言われていました。それくらいのことが今世界規模で起こっているんだと。
こういう時に、次のすごい変化がやってくる。そう思ってしまいました。
話の始まりは西脇市水尾町にある「佐藤果実工房」さんとのご縁でした。
いちご園をされている若いご夫婦で、当店に何度も遊びに来てくれました。ラーメンイベントのときや普段のお買い物など、お会いするたび楽しいお話をさせていただきました。
醤油とイチゴのコラボレーションも色々考えてみたんですが、なかなか良い案が見つからず。
そんなとき、丹波篠山市で地ビールを醸造されている丹波路ブルワリーさんと佐藤果実工房さんのコラボ商品「イチゴビール」を発見。
買って飲んでみると、フルーティーで飲みやすくびっくり。佐藤果実工房さんの優しい人柄、丹波路ブルワリーさんの職人技が詰まっていました。
そして、丹波路ブルワリーさんの地ビールを店頭に並ぶことに。
自宅で過ごす時間が増えているこの時期。食卓を楽しく、美味しくしてくれる兵庫の味が活躍します。
実は僕が会社に入ってすぐの頃、高橋醤油を知ってもらいたいと思ってホームページを作ったり色々なことに取り組みました。その一つにyoutubeがありました。
手作業の古来の製法で醤油づくり(できた醤油を古式しょうゆと名付けました)に取り組んでいる「古式醤油醸造所」の様子を当時少しずつアップしていました。
(写真は旧家屋内の古式醤油醸造所)
2018年に家屋の移転があり、古式しょうゆを造る場所も合わせて移転しました。現在の家屋でも移転後も醸造も続けており、この5月にも仕込みを行う予定です。
(写真は新家屋内の古式醤油醸造所)
古式醤油醸造所には旧家屋時代から多くの方が見学や視察に来ました。外国の方、発酵に興味のある方、地域活性として興味がある方、行政の方、観光の方、学校教育の方。数多の用途で、出会いをくれたのもこの「古式醤油醸造所」でした。
いま思えば、自然と受け入れしていたことだけど。この新型ウィルス危機に直面して、日常と思えていた活動ができなくなり、すごく寂しく、また恋しく、尊い時間でした。
(写真は旧家屋内の古式醤油醸造所)
(写真は旧家屋内の古式醤油醸造所)
(写真は新家屋外の古式醤油醸造所)
いま、youtubeという動画のプラットフォームに、新しい古式醤油醸造所の仕込み蔵で撮影した醸造過程を少しずつですがアップしています。
もともとは、「学校教育の授業で使用できるような動画があれば」と数年前にかけてもらった声が始まりでした。
いま、自宅で過ごし、学ぶ機会も難しい状況が続いています。また、この新型ウィルスの不安が解消されるとしても、それまでに時間を要する可能性もあります。そんなとき、『動画』であればどこでも・いつでも、映像を通じて高橋醤油が伝えたい醤油文化・伝統文化と共に生きる一助として情報をシェアできる。今まで出会った人とも、これから出会う人とも。お醤油の味は日本・地方・田舎の文化そのもの。地域の個性を反映した味わいが全国津々浦々あります。
文化を語り繋ぐ、味を守り続ける。もう製造過程も#7の搾り作業まで更新しています。次は最後の「瓶詰め」。
今過ごしている時間は、『今』しか目にすることができません。醤油屋も敷地内で移転し、三男が手伝いに帰ってきてくれたこと。昨年末に息子が産まれたこと。なんとか皆が元気で過ごせている、この時間は未来の自分が振り返った時にかけがえのない一瞬になるはず。
そう思い、日々大好きなカメラで会社の風景や家族を写真におさめています。
息子も日々成長し、昨日できていなかったことが今日できている。そんな驚きが毎日あります。
今、世界規模で先が見えない不透明な情勢が続き、色々考えることも増えています。
だけど。こんな時こそ、目の前にある大切なものを大切に思える時間が今必要だと。だから、今日もカメラで「今」見えている景色を収めたい。
使用カメラ:フジフィルム / x-pro3
昔々から店舗敷地で当店を見守ってきてくれた大きな桜の木がありました。曾祖父の代から高橋醤油を見続けてくれた桜は、時が流れても満開の花を咲かせてくれていました。4月になると木の下で花見をしたことも。
2018年に県道拡幅工事に伴う店舗の移設工事を行い、現在の家屋となりました。
その移設工事の際にどうしても伐採しなくてはいけない状況となり、移動は可能なのか色々な可能性を模索して、八方塞がりの状況となり心苦しい気持ちになりながら・・・。
その際に、親戚で林業を営む助っ人が「うまくいくから分からないけど、挿し木で何本か残してみて1本くらいは成長してくれるかも」と手伝いに来てくれたのです。
僕たちの奇跡を願いながら作業をしたのを覚えています。どうか、この桜の未来が続きますようにと。
時が流れ現在。挿し木の1本が無事に成長してくれました。少しずつ大きくなり昨日、店舗の前に移動してきました。
まだ可愛い小さな木。だけど、これから先の未来を見守ってくれる大きな存在になってくれるはず。サクライズミ(屋号)のサクラを次代へと繋いでいきます。
この桜のように、地域のお醤油を次代へと守り繋いでいく役目を僕たちも担っていることを教えてくれる大切な仲間です。
近くのイチゴ農家さんは
開店と同時に
沢山の方が買い物に来られます。
とにかく最近のイチゴの甘い事。
驚かされます。
トマトも又 同じですね。
あの酸味が懐かしく思うのは
少数になりました。
「醤油おやじのワガママ選歌」
残念ながら
東京オリンピックは延期。
50年以上前
メキシコオリンピックを目指した
アニメがありました。
レスリングを通して
オリンピックの舞台は
選手や国民には夢舞台だと
子供心に 興奮して見てました。
「アニマル1のテーマソング」 朱里 エイコ
定休日の火曜日、最近の定番は加西市周辺の飲食店さんのテイクアウトで奥さんとのランチ。
これまで「えぇもん王国」さん「ホットランチ」さんと続き、
今回は加西市北条町にある「四ツ目旅館」さんのテイクアウト弁当をいただきました。
地元の飲食店さんが作るお弁当、真心こもって美味しいです。
外部環境が厳しいなかで営業が続く飲食店さんへの応援、うち食ばかり続くなかでの日常の気分転換にもなります。
お近くの、行きつけの飲食店さんでテイクアウトがあれば足を運んでみてはいかがでしょうか。
この時期、鯉のぼりを飾り付けを去年から行っています。店舗に来られるお客様が季節の移ろいを少しでも感じて、楽しい気持ちになっていただきたい。
お店に滞在される時間は買い物する僅かな時間ですが、季節の移ろいを感じる気持ちが日常を華やかにする。働く僕たちにとっても、よい気分転換です。
美しいサクラが散り、鯉が踊る季節の到来です。
外出が難しい時期が続いています。明るい話題もテレビをつけても少なく、外部環境の厳しさを痛感するニュースばかりを目にします。
私ごとですが、昨年末に子どもが誕生し、お宮参りも終え、そして5月。
そう「5月人形」です。この子が歩む未来が明るいことを願って。そして力強く歩んでいくことを思って。こうやって家族で明るい気持ちになれる時間があることに、子どもに感謝であり、日々いろんなことを教えてもらってありがとう!と伝えたい。そんな思いをこの写真に込めました。